2022/10/31

道すがら 野草と一句 2022.10.31

 忘れては オオアラセイトウ 開花かな



オオアラセイトウ、別名・ショカツサイ(諸葛菜)


 
 季節を忘れての開花と思います。オオアラセイトウ、アブラナ科オオアラセイトウ属一年草です。開花時期は、3月から5月にかけてとあります。もう一つ別名に、紫色の菜の花の意味で、ムラサキハナナ(紫花菜)があります。

 諸葛孔明が食用、油採取用に広めたという伝説がある、中国原産です。日本へは江戸時代に輸入され、野生化したそうです。

 菜園の脇の雑草の中に、ポツンと一輪咲いていました。

 

2022/10/30

エッセイ集【愛犬の寝言】3 2022.10.30

 「新米に一句」2022.10.30


新米が 醸し出したる 豊穣香



玄米(ミルキークイーン)

 

 「新米」を買ってきました。「伊都菜採」JA糸島の産直市場です。新米の出回る時期は、地域と銘柄によって異なります。私が住まいする地域でいう「新米」の時期は、今です。

 と、素人の私が確信をもって言い切るのは、日頃、ウォーキングや生活の中で、収穫までの過程を見ているからです。5月下旬頃から苗床ができて種まき、苗が成長。6月に田んぼに定植、田植えします。圃場での成長、そして刈取り。

 今シーズンは特に、つぶさに、観てきました。ウォーキングで足を伸ばすときは、糸島平野の上へ歩を進め、「伊都国」の王墓古墳と目される古墳群のある近くまで歩きます。ウォーキングでたまたま距離を稼いでいるだけですから、別に立ち寄って墓参まではしません。

 言い換えれば、約2000年前に繫栄した、とされる「伊都国」の目抜き通りを歩き回っていることにもなりますね。今はこの地方きっての稲作の穀倉地帯です。

日々、成長具合、黄金色への実り具合等を観ながら、歩いていました。ことのほか、今年の新米が出回るのは、待ちどおしく思いました。

 

ところで、我が家で買い求めた新米は、「玄米」の状態の米です。今回の銘柄は「ミルキークイーン」です。ミルキークイーンは、ややもち米に近い品種です。玄米を食べるようになって、十数年になります。

 一番の理由は、穀物類の中で「低GI値」食品の代表格であることです。GI値 Glycemic Index(グリセミック・インデックス) は食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、食後血糖値の上昇度を示す指標のことです。ここでは、詳細に触れることは、省きます。

 白米と玄米のGI値は、最大値100表示で「白米88」「玄米 55」です。ちなみに、食パンとフランスパンは95、餅とうどんは85、じゃがいもは90 です。

 もみ殻だけを取り除き精米されていないお米ですが、栄養のつまった胚芽や、ぬか層が丸ごと残っています。なによりも、ビタミン、ミネラル、植物繊維などが豊富に含んでいます。

 我が家では、「玄米モード」を備えた炊飯器で炊いています。そして、一食 140g にパック詰めにして冷凍保存します。それによって、いつでも炊き立ての食感が味わえます。一窯8合単位で炊きます。一窯は普通の「玄米ご飯」。一窯は「玄米お赤飯」にします。それぞれのご飯を、味わいます。美味しいですよ。

 もち米の収穫は、この辺はもう少し後ですが、「もち米の玄米」も年間通じて食べます。これは主に、「もち米玄米お赤飯」にします。これがまた、味わい深く最上に美味です。

最初、伊都菜採で「もち米を玄米で、お願いします。」と予約注文した時、「えーッ!?もち米を玄米で、ですか??」と目を白黒して、驚かれたものでした。

 今の段階でここの地域で、刈取りが終わっていない稲は、もち米です。これもまた、待ちどおしいですねェ。


2022/10/29

情景に一句 2022.10.29

 秋の朝 いまだ覚めない 鷺の夢



白鷺(ダイサギ)ペリカン目、サギ科

 

 秋も深まり、東の空が薄っすら明らむ日の出頃、瑞梅寺川河畔の桜の木々に、数羽の鷺が羽を休めています。まだ、眠っているのでしょうね。この辺は、以前から鷺の寝床、棲家になっています。

  外敵から、身を守るための習性でしょうか。そーと、通り過ぎました。


まだ、起きる気配がありません。



2022/10/28

情景に一句 2022.10.28

 里の柿 熟すにまかせ 落ちるかな



甘か渋か、品種もわからない。ヤマガキかな?



塾しては落ち、塾しては落ち、、、。




まさに、鈴なり状態です。

 

 今の時期、田畑の脇や、集落の周辺で、こういった光景をよく目にします。ほとんどが、自然に熟しきって落下するか。野鳥がついばむか、です。晩秋の風物詩とも言えます。

 もうしばらくすると、葉も色づき落ちます。大きな楕円形で、光沢が良くキレイに紅葉します。料理屋さんとかでも、料理の彩りとして、器にそえれたりします。実に、風流ですねェ。

2022/10/27

情景に一首 2022.10.27

 秋冷えて 放射冷却 川面には

        川霧立ちこむ 瑞梅寺川




川霧であたりが、ぼんやり煙っています。


 

 川霧は、一口で言えば「川面の水温が、接する大気の温度より高い場合に、発生する蒸気霧」です。

 夜間の放射冷却で、気温が急激に低くなり、弱い、そよ風よりさらに弱い微風となって、川面を覆うように吹くという条件がまず、そろうことが必要です。

 そして、川の水面から蒸発した水蒸気が、その吹き渡る冷たい空気に触れて、凝結する。それが、ズバリ、「川霧」です。

 見てたら、何となく「あー、川霧かーッ?」で、サラーと無感動にながしてしまいそうですが、、、。その、発生条件たるや、並み大抵ではないんです。

 やはりここは、「うむーッ!!」と感動するに値する、と思います。

〈意見には、個人差があります。〉


風が少しでも強く吹いたらこの情景になりません。


 
 この辺りは、瑞梅寺川に川原川が合流します。この後、ゆるやかに蛇行しながら、北北東へ進路をとり、今津湾に注ぎ込みます。そして玄界灘、果ては日本海です。


2022/10/26

情景に一首 2022.10.26

 秋の朝 陽光さす中 時雨降り

        西の空には 虹たちにけり



円弧状の七色の光の帯

 
 
 昨日、10月25日午前 07:10~07:35 の時間帯に見られた現象です。建物は、波多江小学校です。まさに、レインボーブリッジです。レインボーとは、雨のレインと弓のボウが結びついた言葉です。

 夜中から、明け方まで雨が降ったりやんだりいていました。空模様が好転し、東の空も明るくなったところで、ウォーキングに出かけました。折りたたみ傘持参で。



向かって右側の虹の端




向かって左側の虹の端
 
 
 
 最初は、両サイドだけの虹を確認しました。それぞれ喜んで撮影しての帰り道、太陽の陽はさしていたんですが、いきなり時雨に遭いました。陽が照りながらです。
 しばらくすると、円弧状の光の帯の完全な虹が、出現しました。ザーザー大粒の時雨の中、傘をさしながらの撮影でした。しばらくして、雨も止みました。

 陽が照りながらの、大粒の時雨、そこに「レインボーブリッジ」の出現と、しばし、不思議な光景で驚きました。






2022/10/25

エッセイ集【愛犬の寝言】2 2022.10.25

 「レオンの寝言」に一首 2022.10.25


秋の昼 ひなたで微睡む 夢の中

      はるか草地を 駆けているかも



レオンです、よろしく。

 

 我が家の愛犬の名前は、「レオン」といいます。チワワでクリーム&ホワイト ロング。2013年5月18日生まれの9歳、オスです。性格はおとなしく、散歩中もほかの犬に対して、もちろん、人に対してもフレンドリーです。大小どんな犬種に対しても、ワンワン、キャンキャン吠えることは、まったくありません。


うとうとして、、、。


 レオンは小さい頃からですが、よく寝言を言うんです。他の犬はどうなのか、あらためてよその人に、訊ねたことはありませんが、、、。

 その寝言、どんな様子かといいますと、別にワンワン、キャンキャンとは言いません。「キュンキュン」とか「クンクン」または「フンフン」といいますか、表現のむつかしい寝言なんです。むつかしいことでも、言ってるんですかねェ。

 最初、聞いたときは「むむッ??」っと、びっくりして、かみさんと顔を見合わせたくらいです。「何と言ってるのかな?」っと、そのつど、その内容について話題になります。

 長い時は、けっこうしばらく続きますし、大きさにも微妙な変化があります。最近少し解ってきたことは、買物とか外出に連れて行ったときとか、特に、運動公園の芝生広場で、思いっきり走り回ったりして、遊んだ日なんかに、よく寝言を言うようです。

 何か楽しかったことや、「ワンダフル!?」っと、感動したり、驚いたりしたことを、夢で見ているんでしょうかねェ。それとも、私達についての何かでしょうか?。ふむーッ。


日向ぼっこしながら、、、。


 最近、カナダ ダルハウジー大学の研究チームが、人間の言語に対して、犬がどの程度理解能力があるか、「応用動物行動学分類」という研究の論文を、学術誌「応用動物行動科学」最新号に発表しました。

 「お手」「お座り」だけでなく、犬は人間の言葉を平均でも89種類の単語まで理解しているそうです。以下は、165種類の犬の飼い主を対象に実施した、研究論文の要約です。


 〖人間の幼児の言語理解に関する研究手法を応用し、犬に英語でさまざまな単語を話しかけて、犬が具体的かつ一貫した行動で反応した単語を特定した。

結果、最大215単語、最小でも15単語まで反応した。平均で89単語まで理解していることが、明らかになった。〗


夜はベットで一緒に寝ます。

お気に入りのクッションとガム




 

 

 犬は、人間のパートナーとして、密接な関係を築き、人が発する言葉や、合図、行動をより理解しようと努力しているんですね。

 さて、我が家のレオン君は日頃、どの程度私達の言葉を理解して生活しているんでしょうか。折に触れて、少しずつ観察中です。

 「寝言で何と言っているか?」ということが、さしあたっての我が家の研究テーマですが、研究対象の「レオン」が、一筋縄ではいかないんです。ほんとに。研究の課題は尽きません。


                           



                       

2022/10/24

野草に一首 2022.10.24

 点々と まばらに咲くや キツネノマゴ

        しばししゃがんで 明け方の野辺



キツネノマゴ


キツネノマゴ(狐の孫)キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草です。別名:カグラソウ。開花時期は810月。

農道の用水溝脇の草むらに、群生しています。薄い赤紫色の小さな花を、25cm程の花穂に、点々とまばらに23つと、遠慮がちに咲いています。



まばらに咲いています。



2022/10/23

エッセイ集【愛犬の寝言】1 2022.10.23

 「伊都国への、いざない」2022.10.23


悠久の 時は流れて 伊都の国

    馳せる想いは 限り知らずや

 


弥生時代中・後期に、私が住まいする糸島市と、福岡市西区の一部(旧怡土郡)に、「伊都国」が繁栄していたことが有力とされています。

3世紀に中国・西晋の陳寿が記した史書「三国志」の一部「魏志倭人伝」正式には、「魏書東夷伝倭人条」に、当時倭国と呼ばれていました日本の国情や、邪馬台国等とともに、「伊都国」のことが記述されています。おおよそ、18002000年前のことでしょうか。

 

ここでは、魏志倭人伝の詳しい内容は、有名ですから詳細は省きます。ただ、せっかく倭国(日本)のことが記述されたんですが、その記述があまりにも曖昧模糊としています。素人の私が読んでも、首をかしげること頻りです。

 おかげで、伊都国の位置はこの一帯ではないかと、ある程度有力視はされていますが、「邪馬台国」の位置は未だ不明のままです。九州か、畿内なのか、喧々諤々、今後確たる物証でも出てこない限り、決着は付かないようです。

 

残念ながら、3世紀当時の日本の、文字の文献がありません。今となっては、文献が失われたのか、文字文化そのものがなかったのかは、定かではありません。現存する日本最古の文字による歴史書「古事記」は、編纂が西暦712年です。

 

私は、歴史や考古学の専門家ではありませんので、論破とか、物証を振りかざすとか、さらさらありません。

 

伊都国王は、地理的条件から、日本でもいち早く、大陸との交易、文化交流に取り組み、人の往来も盛んだったと思います。邪馬台国の外交拠点であった可能性もあります。それは、魏志倭人伝の少ない記述からも、うかがい知ることができます。

 文字の使用と、文字文化の存在を証明する出土品等が、まだありませんが。その当時の外交・交易等の場面でも、文字なしは考えられないと思います。

 

日頃、ウォーキング中をはじめ、生活の中で、糸島平野を見渡して、肥沃な田畑や、牧畜、内湾干潟。また漁労に適した漁港等々に接っする中で、「伊都国の繫栄の条件は充分揃っているなーッ。」と、古代人の生活に想いを馳せています。

2022/10/22

情景に一首 2022.10.22

 道脇を 落ちてにぎわす マテバシイ

     しばし歩を止め 見るも長閑けし



マテバシイ(馬手葉椎)



マテバシイ、堅果が熟すには1年半程かかります。


マテバシイ(馬手葉椎)ブナ科マテバシイ属で常緑広葉樹です。果実は堅果、いわゆる「どんぐり」です。正真正銘の日本固有のどんぐりの樹です。あらためて、説明はいりませんね。

 愛犬(チワワ、クリーム&ホワイトロング)の散歩コースや、遊びに連れていく所に自生(一部は植樹)していまして、幼犬の頃よく転がして遊んでいました。今は、もう感心がないらしく、今シーズンも沢山落ちている所に、連れて行きましたが、「知らんぷり」でした。犬だって、興味や遊び方が変わるんです。

 そのころ、愛犬を遊びに連れて行った際に、様々な種類のドングリを、拾ってきたものです。

追記:どんぐりと、一口で言いましても、沢山あります。具体的な数字は認識していません。マテバシイ、コナラ、クヌギ、シラカシ、以外でも名前も知らないで、拾ってきたものとかでも、種類が数個あります。大きさ、形状も様々です。中には直径3.5cm程のものもあります。


2022/10/21

野草に一首 2022.10.21

 ホトケノザ 春が盛りと 思いきや

       晩秋の野辺にも 群れて咲きけり



ホトケノザ

 

 ホトケノザ(仏の座)は、シソ科オドリコソウ属の越年草です。ホトケノザは、葉の形が仏様の台座(蓮座)ように見えることが、名前の由来です。本来は越年草ですから、秋に芽吹いて、緑を保ったまま冬を越し、春3~6月頃に開花する。というのがサイクルなんです。     

 日当たりの良い場所とかで、秋にも開花することもあるとのことです。それにしても、この秋、糸島のこの辺は、私が歩き回る範囲について限りましても、よく咲いているのを見かけますねェ。

 ホトケノザと言えば、七草粥の春の七草にも、同じ呼び名のホトケノザがありますが、まったく別の植物で、いわゆる、「似て非なるもの」の典型です。

 こちらは、黄色い花を咲かせる、キク科ヤブタビラコ属のコオニタビラコです。若葉を七草として食べます。古来から親しまれてきた「春の七草」は、昨今のベビーリーフのはしりですね。

 食べられはしませんが、紫色の可憐な花を咲かせるホトケノザは、花言葉に、蓮華座に座る仏様の姿から連想される「調和」。悟りの心を連想した「輝く心」。また、「小さな幸せ」とか、それはそれとして、存在感がありますね。



ホトケノザ アップしてみました。




ホトケノザ 朝日が差してきました。色合いが変わりますね。

2022/10/20

道すがら 野草と一句 2022.10.20

 そぞろ寒 歩く草地に マルバルコウ



マルバルコウ(丸葉縷江)

 

 早朝、少しずつ冷え込みが強まってきました。季節の移ろいを身をもって感じます。

 マルバルコウ(丸葉縷江)ヒルガオ科サツマイモ属で、つる性の一年草です。原産地は北アメリカで、日本へは江戸時代(嘉永年間)に観賞用として渡来し、野生化したようです。

 花期は7~11月、2cm 程の五角形で、朱赤色で中心が黄色い。小さな花ですが、ぱっと上を向いて力強く、元気よく咲いています。

 「冷え込みなんか、なんのその!!」って感じで、たのもしいじゃないですか。

2022/10/19

情景に一句 2022.10.19

 極まりて 今にも落ちるか 桜紅



瑞梅寺川河畔の桜紅葉

 

 瑞梅寺川の河畔は、桜の名所です。ソメイヨシノの並木道は、この時期葉が赤や、橙色、黄色が混ざり合ったきれいな色合いを、見せてくれます。



稲刈り後 耕す田んぼに 鷺群れる



刈り取り後の田んぼは、野鳥の貴重な獲物の狩場となります。

 

 稲刈りが終わると、圃場によっては、速やかに耕して、次の作物栽培の準備に入ります。刈取り中のコンバインや、刈り取り後耕すトラクターの後を、ついて回ったりして、落穂や、カエル、昆虫等を競って狙っている様子を、見かけることがあります。



刈り取り後 稲わら集めて ラッピング 



稲刈り後、速やかにラッピング

 

 以前、牧場の風景には塔型サイロがありましたよね。今はほとんど、サイロなどありません。残っていてもほとんど使われていないと思います。

 見ての通りの円筒形の「ラップサイロ」といいます。これが、塔型サイロそのものの働きをするんです。

 これは、刈取りした稲わらを速やかにラッピングして、乳酸発酵を促して、「サイレージ」という牛のエサを作ります。「速やかにラッピング」というのが大切で、放置していると、稲わらが枯れたり、腐敗してしまうんです。そうなると、牛達はそっぽを向いて、食べてくれないそうです。

 一定の期間置くと(期間は牧草の種類によって違います。)発酵が安定して出来上がります。

 私の、時々変える散歩コースにも、このラップサイロを、積み上げて保管している所があります。そばを通ると、芳香な香り(かぐわしい香り)がします。「うーむ。良い仕上りだなーッ!。」と、感心しながら通っています。

 このサイレージの話は、今はもう代が変わりましたが、私が少し若いころ、ある牧場主から聞いた話です。



2022/10/18

道すがら 野草と一句 2022.10.18

 川べりに イヌタデ茂る 秋の朝



イヌタデ

 

 瑞梅寺川の川縁(べり)に、イヌタデが群生しています。タデ科イヌタデ属の一年草です。今日は、曇り空で冷え込みもなくて、朝露もないので、思い切り茂みに分け入って撮影しました。

 和名の犬蓼は、葉に辛みがなて役に立たない、という意味で名付けられたといいますから、哀れに思いませんか?。日本では北海道から、沖縄まで列島を縦断して、広く分布しています。逞しく、屈強ではないですか。

 開花時期も永く、4月から11月頃までと、道行く私達を楽しませてくれるんですからねェッ。紅紫色した小さな花穂を付けています。花の後の果実も外側に赤い萼(ガク)で覆われていますから、遠目には花か、果実か見分けがつきにくいです。

 帰り道に途中、雨に降られました。幸い近くに倉庫がありましたので、軒下を借り15分程雨宿りしました。ほどなく、止みましたので助かりました。

2022/10/17

道すがら 野草と一句 2022.10.17

 晩秋の ほの暗朝見る ハナイバナ




ハナイバナ
 
 

 夜中から明け方まで、雨が降っていたため、地面が濡れています。薄暗い上空は、まだ、どんよりとしています。こんな時は、一応、折りたたみ傘を形態します。
 
 日の出時刻の薄暗い中で、見つけました。農道と畑の淵で、緑の葉っぱの中に、ポツンポツンと、点在する白っぽいものを見てしゃがみ込み、確認できました。

 ムラサキ科ハナイバナ属、一年草(越年草)花期は2月~12月と長いですね。花径は、2~3mm と小さくて、白い花びらかと思ってよーく見ましたら、うっすら青みを帯びています。

  

 

2022/10/16

ライフ 2022.10.16

 新鮮・長持ち・そして美味しい「糸島野菜」

 


 私も、かみさんも、ある一定の年齢を過ぎた頃から、少しずつ健康に気を配るようになりました。特に近年は、「GI値」グリセミック・インデックスとか、留意する健康維持の必須項目や要件が増えました。やれやれ、、、。

 GI値を例にとっても、食品のGI値一覧表を見ては、2人で一喜一憂する今日この頃です。買物に行っても、時々食材に手を伸ばしかけては「これはダメッ!!」と、お互い注意しあっています。

 そろそろ、秋から冬にかけての野菜が出回る季節になりました。今日は、週一程のペースで出向く「伊都菜採」に行きました。すっかり有名になりましたから、わざわざ説明の必要はないかもしれませんねェ。JA糸島の産直市場。

 もうオープンして、15年になるんですねェ。自宅から歩いても、約20~25分程の距離にあります。最初、田んぼの真ん中に何か工事が始まりまして、車で通りかかって「こんな所に、何ができると?」と、いぶかしがっていました。

 後日、JA糸島が産直市場を作るらしいと知って、「こんな田んぼの真ん中に、こんな大きなものを作って、誰が買いに来ると!?」と、2人で笑ったものでした。

 それがですよ! いざ、オープンしてしばらくしましたら、「新鮮・長持ち・そして美味しい!!糸島野菜」に、認識も新たにしたしだいです。そして、一年経つか経たないかの頃には、知り合いの農家から、「日本の産直売上高NO.1 になった」こと、金額まで聞かされて、2度ビックリしたものでした。

 そして、今ではこんな句まで詠んでいます。


行く秋や 野菜も花卉も 伊都菜採


秋野菜 求めて急ぐ 伊都菜採



伊都菜採 糸島市波多江567



売り場面積1,506平方メートル



待望の糸島産早生キャベツが出ました。



ブロッコリーも出ました

 ホントに、急いで行かないと、作物によっては、お目当ての物がなくなってしまうんです。




2022/10/15

情景に一句 2022.10.15

 白む朝 稜線くっきり 高祖山



高祖山

 

 06時30分に撮りました。歩く位置から向かって、東南東の方角にある高祖山は、416m の山です。山頂が糸島市と、福岡市の境界線になっています。

 手前の田んぼは、稲わらの散乱具合から、昨日あたりに、稲刈りが済んだばかりのようです。

 季節と、天候、時間帯で、色々な表情を見せてくれます。特に、夜明けから早朝は、数分毎に目まぐるしく、変化します。今年の6月末までは、通勤電車の車窓から、毎日眺めていました。今はこうして、毎日のウォーキング中、どの位置からも、チョット「うむッ」と見れば、どの位置からも、視界に入ります。


 ウォーキング中は、ワイヤレスイヤホンで、音楽を聴いています。音楽を聴くためと、ノイズキャンセリングで、周囲の雑音・雑踏を、シャットアウトしたいこともあります。場合によっては、ワイヤレスヘットフォンも使います。

〈趣味・趣向・意見には、個人差があります。〉

 BOSE が、ノイズキャンセリングを発表した早い時期から、ずっと、そのヘットフォンを愛用しています。イヤホンでのノイズキャンセリングも、BOSE がいち早く発表し、優れていますので、使用しています。


 さて、どんな音楽を聴いているかと申しますと、、、。

 音楽の話に触れますと、話が永くなり、日が暮れてしまいますので、ここでは、ほんの簡単に、触れておきます。

 最近、主に聴いていますのは、テレマン(Georg.Philpp.Telemann)の、管弦楽組曲や、ターフェルムジーク。とか、ショパン(Fryderyk.Franciszek.Copin)は、ピアノ曲全般です。

 今日は、ダニエル・バレンボイムのピアノ演奏によるショパンのノクターンで、アルバム「Chopin : Nocturmes」2Dick です。

 21曲、1時間53分を聴きながら、歩きました。このところ、2時間前後歩くことがありますから、ちょうどいい演奏時間です。

 

 

2022/10/14

情景に一句 2022.10.14

 可也山を 見下ろす白き 更待月



可也山

 

 今日、午前6時50分に、ウォーキング中に撮りました。歩く私の位置から見て、西北西の方角にあります。標高 365m 、別名小富士とあるように、「富士山」にそっくりでしょう。

 今の方角からの眺めは、さしずめ山梨県側からの姿でしょうか。子供の頃から、周りの人たちは、皆さん「小富士」と言っていて、私もそう思って見ていましたから、ある程度大きくなるまで、正式名称が「可也山」とは知りませんでした。麓には、小富士という町名が昔からあります。

 上空にある月は、(よーく見てください。)立ち止まってスマホで調べると、下弦の月で月齢18.2です。今日の月の入りは、9時57分とあります。見下ろしているでしょう?。

 

 手前の畑は、まだちょっと薄暗く見えにくいですが、稲刈りが早く終わり、ブロッコリーが定植されました。

①ブロッコリー 定植後10~15日程でしょうか?

 

 定植後10~15日程かは、素人目で見ているだけですから、よく解りませんが、、、。私は、ウォーキングのコースを、時々気ままに変えます。久しぶりにこの辺を歩いてきましたら、「あれ!?もう定植が始まったのか、、、!!」と驚いたくらいです。
 ブロッコリー、キャベツ、ケール等のアブラナ科の野菜は、素人目にはこのくらいまで葉が伸びないと、見分けがつきません。



②定植後、2~3 日程ですね。
 
 

 ちなみに、②の写真は定植後2~3日と思います。同じ畑で①の横の列に、収穫と、出荷時期をずらして、定植されたものです。
 このように、ほとんどの農作物は、収穫と出荷時期を考えて、ある一定の量をずらして定植されます。

 野菜の、成長過程を見るのも、また、一興ですね。
 


2022/10/13

道すがら 野草と一句 2022.10.13

 バブルピンク ふわっと開花の ユウゲショウ



ユウゲショウ 別名アカバナユウゲショウ

 

 アカバナ科 マツヨイグサ属の多年草です。

 見た感じ、ふわふわ漂うような色合いと、雰囲気ですねェ。名前の由来は、午後遅く開花して、艶っぽい花色を持つからと言う事らしいです。私は、朝見ましたが、一日中咲いているようです。

 原産地は、北アメリカの南部から南アメリカで、観賞用として、明治時代に日本に持ち込まれたのが、野生化したようです。

 開花の季節は、もうそろそろ終わりでしょうか。多年草だから、また来年の初夏あたりから、この辺で見かけれると思います。

 田んぼ道も、ちょっと見ればこんなきれいな野草も見かけます。捨てたもんじゃないでしょう!?。

 

2022/10/12

道すがら 野草と一句 2022.10.12

 川べりで 淡紫色に 咲くヨメナ


ヨメナ(嫁菜) キク科ヨメナ属、多年草

 

 瑞梅寺川の川べりに、ヨメナが開花しています。私は、食べたことはありませんが、春先に摘んだ若葉は、食用になります。春菊のような香りがあります。若葉を食べた時の味がいいのと、淡紫色の色の美しさ、やさしい姿から、新妻になぞらえて、ヨメナと命名されたようです。
 奈良時代、現存する最古の歌集の「万葉集」に、ヨメナを当時の呼び名「うはぎ」で詠んだ歌が2首、収められています。
 

 〈 作者不詳・巻 10 - 1879 〉   〈 柿本人麻呂・巻 2 - 221 〉


注 :  私のブログでは、たとえ万葉集や芭蕉であっても、話題にする時でも、上記のように、所在程度は紹介しますが、基本的に他人の詠んだ、和歌や、俳句は、一貫して掲載しません。

 
 万葉人にとって、ヨメナ(うはぎ)は、春の若葉を摘んで食べる野草として、親しまれていたようです。その2首の歌も、春先に摘んで食す情景が詠まれています。今の季節の秋に開花するヨメナには、触れられていません。

 これが、平安時代になると「おはぎ」となります。ヨメナと、いつの頃から呼ばれ始めたかは、定かではありません。
 
 そもそも、野草と、野菜と明確に区別し始めたのは、いつの頃からでしょうかねェ。当時の古代人は、はたしてどの程度の種類を、野菜として栽培していたのか、、、です。稲作は発掘されたりして、よく知られていますが、、、。
 興味は尽きないですねェ。


2022/10/11

道すがら 野草と一句 2022.10.11

 草むらに ひっそりと咲く イヌホウズキ


イヌホウズキ なす科なす属

 

 草々が乱雑に茂っている中に、白い花びらと黄色いオシベが突き出している「イヌホウズキ」の花が、見え隠れしています。丸い小さな果実は、今はまだ青いです。

 注視していないと、見落として通り過ごしてしまうとこです。別に、下ばかり見て歩いているわけではありませんよ。ウォーキング中ですから、、、。
 パソコンとかに向かっている時は、つい、姿勢が悪くなりがちです。日頃から、シャキッと「姿勢に留意」して歩いているつもりです。

 ウォーキングは、人によって色々スタイルや、方法がありますね。ジョギングでも、そうですが、、、。

ーー意見には個人差があります。ーー

 「うーむ!? 決まってるなーッ。」て人も、よく見かけるでしょう。では、私はと言えば、あまり構えたスタイルや、方法はとりません。軽くトレーニングウエアか、普段着です。さりげなくです。そして、ゆっくりと、、、です。

2022/10/10

道すがら 野草と一句 2022.10.10

 日の当たる 河畔に開花の オキザリス


オキザリス 

  
 オキザリスは、カタバミ科カタバミ属で別名ハナカタバミとも言います。このごろ、いつも歩く瑞梅寺川の河畔や、田んぼの畦道に、風に揺れながら咲いています。

 私は、若い頃から道端や、山野等で何気なく花開く野草が好きでした。もちろん、そのほとんどは名前など知らないですけどね。なんとなく、チラッと見るんです。


2022/10/09

プロローグ

  ブログを、始めました。

 今年の6月末をもって、社会活動(職業を含む)の第一線から引きました。世が世であれば、出家・遁世してもよい歳です。

 気ままに、思うままに書き綴っていきます。

 現役のころから、「歩くこと」に健康維持への一里塚として、気を配ってきました。スマホの歩数計で、10,000歩から20,000歩は歩いていました。幸い、年齢を重ねてきましたが、今のところ、一錠も薬を飲まない健康体でいます。

 今も、毎日日の出ごろと、日没ごろ一日20,000歩近くは歩いています。朝、一気に20,000歩近く歩いた時は、夕方は止めたり、軽く愛犬(小型犬)の散歩ぐらいにしたりしています。

 歩くといっても、私の「歩く」はマイペースで「adagio」「ゆっくり」です。以前から、ずっとそういう歩き方です。家の近くを、アバウトにコースを決めて、その歩くコースも気ままに変えて、ユックリと歩いています。

 スマホの歩数計を時々見て、「おお!もうこんなに歩いたか!!」とか、つぶやきながら、、、です。



散歩道は、近所の田畑の農道や河畔が主です。稲が実っています。
            
 そこで、道すがら 二句。


黄金色 刈り取りを待つ 稲穂かな 

   
 今年の夏は、気のせいか特に暑さが身に沁みましたが、このところ、やっと過ごしやすくなりました。



歩も軽く 風も爽やか 秋の朝   



ライフ 2022.12.28 「手で文字を書く、筆をとる。」ということ。

  暮れ間近 万年筆の ペン先を         洗い清めて 歳納めかな              インクを、本体吸入式 『和歌の注釈』インク吸入式の万年筆のメンテナンスで、ペン先、ペン芯に加えて吸入部(インタンク)も含めて洗浄しました。  この暮れは、仕事納めもありませんので、...