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2022/11/29

野草に一首 2022.11.28

 シマカンギク 黄色く映えて 瑞梅寺

          林縁際立つ 日和なりけり



シマカンギク(島寒菊)


『和歌の注釈』冬日和の柔らかい日差しに照らされて、シマカンギクが群生しています。瑞梅寺の林縁(りんえん、林の端)を通る道端にです。草木の中で際立つ印象的な色彩でした。その情景を詠みました。


 地元の人は承知していることですが、「瑞梅寺」というのは瑞梅寺というお寺があるわけではありません。古くからの地名、川の名称です。ダムの名称でもあります。なんでも、江戸時代かその前かは定かではありませんが、瑞梅寺というお寺があったらしい。との説もあります。瑞梅寺川は、私の和歌や、俳句にもよく登場しますので、ちょっと、触れておきます。


 シマカンギク(島寒菊)キク科、キク属、多年草です。日本固有種です。近畿以西に分布しているシマカンギクは、日本人に親しまれている園芸種の菊の改良原種のひとつです。日頃目にする色々な菊の、ご先祖様ともいえます。



鮮やかに群生していて、人目を引きます。

2022/11/16

野草に一首 2022.11.16

 艶やかに 小春日和で 映える黒

        印象深き 熟すヤブラン



ヤブラン(藪欄)の果実ように見える種子


『和歌の注釈』樹木の根っこや草むらに、ヤブランの種子(シュシ)が、柔らかい小春日和の中で、無彩色ですが、黒く光沢を放っています。その存在感は印象的です。そんな情景を詠みました。
 

 ヤブラン(藪欄)ユリ科、ヤブラン属、常緑多年草で、日本固有種です。細くて長い葉が欄に似ていることが名前の由来と言われています。夏から秋紫色の花が開花します。残念ながら、その時期にこの辺に足を運んでいません。



最初緑色で熟すと黒くなります。少し緑が残っています。



和欄の葉に、この様な形の葉がよく見られます。



果実は皮が早く落ちて、種子がむき出しになり、風で落ちやすい。




2022/11/12

野草に一首 2022.11.12

 冬ひなた とげが輝く 野アザミの

         むらさき頭花も 凛と映えけり



野アザミ(野薊)
 


 孫の要望で、和歌の解説をします。
 初冬の日が差す野辺に、その陽光をあびてアザミが咲いています。アザミといえば、だれでも、ギザギザのトゲを連想しますよね。その葉のトゲが陽光で、際立っています。紫色のトゲみたいな花びらも、パッと放射状に、四方八方に開いています。凛として、まるで何かを主張するようにです。という様子を詠みました。感じ方には、個人差があります。

 アザミ(薊)は、キク科、アザミ属及びそれに類する花を総称した植物です。アザミと一口に言いましても、日本に生息する種類は、150種を超えます。その内の50~80種が、日本に原生する固有種です。

 花の色、様子、サイズも微妙に違います。開花時期も園芸種は4~7月ですが、野生種は種類によって開花期も違い、秋も冬でも咲いています。野生種は本来、多年草です。

 この辺に、今咲いている野アザミは、まさに野生種で日本固有種です。



総称アザミで、種類の特定はできません。


こちらは、色合いが赤紫です。



こちらも、少しおもむきが違います。


2022/11/10

野草に一首 2022.11.10

 つわのはな 黄色く群れて そこかしこ

         咲いて知らせる はつふゆなれり



ツワブキ(石蕗)
                       
 

 ツワブキ(石蕗)キク科、ツワブキ属、常緑多年草で、日本固有種です。古くから観賞用や、山菜として食用に親しまれてきました。特に、佃煮きゃらぶき(伽羅蕗)は日本の伝統の保存食です。フキ(蕗)とともに、その材料ですが、九州地方ではもっぱら、きゃらぶきといえば、ツワブキが材料です。

 山菜としては、初春のころ若葉を摘んで利用します。あくが有りますから、手袋をしていないと、指先が黒くなります。皮をむく時もそうです。

 黄色い花、艶のある丸い葉、その容姿の魅力も、捨てたもんじゃないでしょう。


花言葉は「いつも笑顔で変わらない。」



葉は、円心形で分厚く、艶があります。


2022/11/09

野草に一首 2022.11.09

 川沿いの 陽光浴びる 傾斜地に

        殷賑きわめて 咲くヤクシソウ



ヤクシソウ(薬師草)

 ヤクシソウ(薬師草)キク科、オニタビラコ属の二年草(越年草)です。日本固有種です。名前の由来は、薬師如来を思わせますが、諸説あってどれも定かではありません。

 そろそろ、冬の気配を感じさせられる今日この頃ですが、このヤクシソウは、斜面の草地に溌剌と、陽気に、パット上を向いて、なおかつ、賑やかに咲いています。


この時期、陽気に、、。たのもしいですね。


2022/11/04

野草に一首 2022.11.04

 ミゾソバが 群落つくる 田んぼ溝

         葉の露冷たく 秋もくれゆく


ミゾソバ(溝蕎麦)

 
秋の田んぼの水辺を飾るミゾソバ(溝蕎麦)です。別名:タソバ、タデ科タデ属、一年草、日本固有種です。名前の由来は、溝のような湿った場所を好み、花や葉の見た目が、蕎麦に似ていることからです。花期は晩夏から晩秋です。


 

根元が白く、先端が薄紅色の花は花弁ではなく萼(がく)です。



水田の用水路の溝に、繫茂しています。

2022/10/24

野草に一首 2022.10.24

 点々と まばらに咲くや キツネノマゴ

        しばししゃがんで 明け方の野辺



キツネノマゴ


キツネノマゴ(狐の孫)キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草です。別名:カグラソウ。開花時期は810月。

農道の用水溝脇の草むらに、群生しています。薄い赤紫色の小さな花を、25cm程の花穂に、点々とまばらに23つと、遠慮がちに咲いています。



まばらに咲いています。



2022/10/21

野草に一首 2022.10.21

 ホトケノザ 春が盛りと 思いきや

       晩秋の野辺にも 群れて咲きけり



ホトケノザ

 

 ホトケノザ(仏の座)は、シソ科オドリコソウ属の越年草です。ホトケノザは、葉の形が仏様の台座(蓮座)ように見えることが、名前の由来です。本来は越年草ですから、秋に芽吹いて、緑を保ったまま冬を越し、春3~6月頃に開花する。というのがサイクルなんです。     

 日当たりの良い場所とかで、秋にも開花することもあるとのことです。それにしても、この秋、糸島のこの辺は、私が歩き回る範囲について限りましても、よく咲いているのを見かけますねェ。

 ホトケノザと言えば、七草粥の春の七草にも、同じ呼び名のホトケノザがありますが、まったく別の植物で、いわゆる、「似て非なるもの」の典型です。

 こちらは、黄色い花を咲かせる、キク科ヤブタビラコ属のコオニタビラコです。若葉を七草として食べます。古来から親しまれてきた「春の七草」は、昨今のベビーリーフのはしりですね。

 食べられはしませんが、紫色の可憐な花を咲かせるホトケノザは、花言葉に、蓮華座に座る仏様の姿から連想される「調和」。悟りの心を連想した「輝く心」。また、「小さな幸せ」とか、それはそれとして、存在感がありますね。



ホトケノザ アップしてみました。




ホトケノザ 朝日が差してきました。色合いが変わりますね。

ライフ 2022.12.28 「手で文字を書く、筆をとる。」ということ。

  暮れ間近 万年筆の ペン先を         洗い清めて 歳納めかな              インクを、本体吸入式 『和歌の注釈』インク吸入式の万年筆のメンテナンスで、ペン先、ペン芯に加えて吸入部(インタンク)も含めて洗浄しました。  この暮れは、仕事納めもありませんので、...