2022/11/12

野草に一首 2022.11.12

 冬ひなた とげが輝く 野アザミの

         むらさき頭花も 凛と映えけり



野アザミ(野薊)
 


 孫の要望で、和歌の解説をします。
 初冬の日が差す野辺に、その陽光をあびてアザミが咲いています。アザミといえば、だれでも、ギザギザのトゲを連想しますよね。その葉のトゲが陽光で、際立っています。紫色のトゲみたいな花びらも、パッと放射状に、四方八方に開いています。凛として、まるで何かを主張するようにです。という様子を詠みました。感じ方には、個人差があります。

 アザミ(薊)は、キク科、アザミ属及びそれに類する花を総称した植物です。アザミと一口に言いましても、日本に生息する種類は、150種を超えます。その内の50~80種が、日本に原生する固有種です。

 花の色、様子、サイズも微妙に違います。開花時期も園芸種は4~7月ですが、野生種は種類によって開花期も違い、秋も冬でも咲いています。野生種は本来、多年草です。

 この辺に、今咲いている野アザミは、まさに野生種で日本固有種です。



総称アザミで、種類の特定はできません。


こちらは、色合いが赤紫です。



こちらも、少しおもむきが違います。


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