日常に 必然的や すべからく
朝霜のごとく 消えにけり
『和歌の注釈』今、世間から距離を置いた生活です。時間は弱い風のように吹き抜けていきます。その中には、現役時代に付きまとっていた、必然、必然性、必然的や須らく(すべからく)といった方向づけや、結論付け、結果を求める。
といったことから、無縁の空間です。日が昇るにつれて、草木を湿らしていた朝霜が、雲散霧消するようにです。その情景を詠みました。
日々の、よしなしごとを書きつけます。 木々の新芽が芽吹く、眩しい新緑の春。にわかに立ち込める霞は、見通しを悪くし、山の稜線も白くするなり。 灼熱の太陽と、紺碧の夏の海。手にすくえば、透明なり。 秋、木々の葉は緑の色素を分解し始める。同時に、鮮やかな赤や、黄色に染めあげる。そして、数日で散り落ちるなり。 冬、気温は下がり、空を舞う雪は里を白と黒の単色の世界に変える。その舞う雪も、手のひらの上では、一瞬に消えるなり。 幾多の無常、空虚なりけり。
暮れ間近 万年筆の ペン先を 洗い清めて 歳納めかな インクを、本体吸入式 『和歌の注釈』インク吸入式の万年筆のメンテナンスで、ペン先、ペン芯に加えて吸入部(インタンク)も含めて洗浄しました。 この暮れは、仕事納めもありませんので、...
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