「野菜・花卉 VS 野草(雑草)の定義とは」2022.11.02
まず、一首
ギシギシと 呼ばれながらも 抜け目なく
背丈も高く 広く根も張り
ギシギシ、開花して元気です。 |
ギシギシは、野草と呼ばれるより、雑草と呼ばれることの方が多いかもしれません。タデ科ギシギシ属の多年草です。原産地は日本固有種から、ヨーロッパ、ロシア、中国、北米とあり。種類も十数種類あります。
生命力が強く、開花時期も、春から秋とあります。今でも若葉や若い穂が、顔をのぞかしています。花言葉は「忍耐」「隠れ話」「朗らか」「抜け目のなさ」と多彩です。
根が太く固く広く張り、葉も全方向に広く伸ばし、背も高いものは150センチにもなります。今は、迷惑極まりない雑草と、レッテルを張られがちですが、もとはといえば、皮膚病、便秘薬等の漢方薬。若葉をオカジュンサイと称して珍重し、食用にしていた頃もあるとのことです。私は、食べたことはありませんが。
ウォーキングしていますと、畑の中で野菜を押しのけるように、グーンと高く伸びたギシギシを見かけることがあります。
そもそも、野菜と、観賞用の花卉として栽培される花に対して、VS 、野草(野に咲く花や植物)あるいは雑草の定義づけの根拠はなんでしょうか。
特に、役に立たない草。農耕の妨げになる。今の人間にとっての邪魔になる植物を総称しての「野草・雑草」があるわけです。さしずめ、ギシギシは、この辺りで見かける雑草の代表格でしょうか。
この、ギシギシを取ってみましても、原産地は日本はもちろん、アジア・ユーラシア大陸、北米大陸とあり広範囲です。植物の起源としては、34億年前の植物が岩石の中から、発見されています。(南アフリカ・トランスバーグ)すくなくとも、34億年前には植物は地球上に現れていたんです。ギシギシの起源は、認識していませんが。
私達人類はといいますと、現生人類として「ホモサピエンス」が進化したのは、20万年前から10万年前にかけてとされています。ギシギシの起源は解りませんが、植物が随分早ーくからの地球上での先輩であるわけです。
ましてですよ、現生人類ホモサピエンスがアフリカの地で進化して、ユーラシア大陸、いわゆるヨーロッパへ進出をはじめたのが、約6万年前とされています。それから、長い歳月をかけて、世界各地へ広がっていきました。
植物の専門家でもない、素人の私の仮説では、生命力が並外れて強く、頑強に逞しい「ギシギシ」ですから、約6万年前頃には、すでに根を張っていたのではないでしょうか。私達の先祖のホモサピエンスが、新天地をもとめてさまよう原野で、貴重な食料の一つであったかも知れません。
他の野草の中にも、もとは食用、薬用として珍重されたり、貴重がられた植物が数多くあります。時代の変遷とともに、食料事情も変わり、医学・医薬品の進歩で、役目を終えたといいますか、必要なくなった、ということです。
「野草、雑草と、簡単に定義づけするのは、いかがなものか。」と、常々思っています。たしかに、場所によって、状況によっては、駆除の対象になるのもやむなし。とは思います。
なにげなく歩く道の脇に、咲く可憐な野の花や、風になびく草々を、チラッと見るのも、心なごむひと時です。
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