薄暗き 路地を照らして 花ヤツデ
ヤツデの花(天狗の羽団扇) |
『俳句の注釈』薄暗い路地を、別に光を発しているわけではないですけど、白い放射状の丸い「ヤツデの花」が明るく咲いています。まるで薄暗い路地を、照らしているような、印象を受けます。そんな情景を詠みました。
ヤツデ(八手)ウコギ科、ヤツデ属、常緑低木で、日本固有種です。世界中にも分布しているようです。11~12月ごろ開花します。名前の由来は、掌状に7~11裂する葉を、手に見立ててのようです。八は、葉の切れ込みが多いという意味からです。
園芸種も数種類あって、庭や公園とかでもよく見かけます。野生種も身近な山野で多く自生しています。
別名が「天狗の羽団扇」とあるように、古くから馴染みの深いヤツデです。伝説や昔ばなしに出てくる天狗は、必ずヤツデの葉の羽団扇を手に持っています。
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