2022/11/17

道すがら 野草と一句 2022.11.17

 カタバミや まだ輝ける 伊都の冬


カタバミ(片喰)


『俳句の注釈』カタバミの開花時期は、初夏から晩秋の頃とされていますが、この辺にはまだ元気に咲いています。ハート型の葉と明るい黄色の可憐な花です。見る目にも、心を晴ればれとさせてくれます。その情景を詠みました。


 カタバミ(片喰)カタバミ科、カタバミ属、多年草です。世界中に分布していて、日本でも固有種です。地球上を席巻しているわけですから、その繫殖力の強さがうかがい知れます。

 古くから、日本の風土にも馴染み、親しまれています。平安時代の清少納言も、「枕草子」の中で、「他の草より趣がある」と、葉の形の美しさを称賛しています。



他の草々とも共存するように群生しています。



 フランスやスペインでは、カタバミを「ハレルヤ」と呼ぶそうです。日本でも花言葉に「喜び」「輝く心」や他に数個あります。


岩場でも根を張り、茎を全方向に広げています。




 別名は鏡草、酸葉、しょっぱ草など多彩です。カタバミという名前も、地方によって異なる呼び名を持っているとのことです。




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