年の瀬を 縁起担ぐや 南天の実
艶やか真紅に デコレーション
南天、別名:難を転ずる「難転」 |
花の少ない冬の山野でひときわ目立ちます。 |
『和歌の注釈』毎年12月に入り、クリスマス、年末年始にかけて、街のいたるところでイルミネーションが灯されますね。いわゆる、電飾によるデコレーションです。装飾は年々盛んになっている感もあります。
ところが、古来より自然界には天然のデコレーションが存在するんです。そうです。写真の南天の実も、デコレーションを演出する一つです。
晩秋から冬、そして初春にかけて山野で、街路樹、公園、一般家庭の庭などで、赤い実や黄色い実を鮮やかにつけている木を、よく見かけますよね。特に、寒い時期の花の少ないころ、赤い実で着飾っている木が目につきます。
南天は、日本人にとっては縁起物として、お正月の飾りにも、欠かせないものです。門松にも松、竹、梅とともに、南天の実は必ずそえられます。縁起を担いで、魔除け、火災除け、難を転ずる「難転」として、家の玄関脇や庭に植えられてきました。
寒さが日増しに厳しくなるこの時期に、赤く艶やかに照らしてくれているように見えませんか?。その情景を詠みました。
ナンテン(南天) メギ科、ナンテン属、低木、日本固有種です。種類が数種類あり、一部外来種。開花期は6~7月、10月頃一部紅葉します。結実期は11~12月。根、葉、実すべて薬用として、今も貴重な存在です。
植物の「天然デコレーション」に彩りする木々は、この他にもたくさんあります。その一部を(名前のみ)紹介します。
クロガネモチ(黒鉄黐)。マンリョウ(万両)。センリョウ(千両)。ヒャクリョウ(百両)。ジュウリョウ(十両)。ナナカマド(七竃)。ハクサンボク(白山木)。ヒラカンサス。イイギリ(飯桐)。etc
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